2005年9月25日

ドイツ連邦議会選挙から今日でまる1週間経ちましたが、シュレーダー首相とメルケル候補はあいかわらず、「自分が選挙に勝った」と主張しており、どの政党が連立政権を構成するのか、誰が首相になるのか、全くめどが立っていません。まれにみる政局の混乱ぶりです。

外国の論調は、「ドイツは改革を実行する能力がないのか」と言わんばかりで、厳しくなる一方です。与野党とも、過半数を与えることを拒否した国民の審判に、まだ茫然自失の状態でいるようです。

政治の空白は、日一日と深まるばかり。私の観測ではメルケルを首班とする、CDU・CSU、FDPと緑の党のジャマイカ連立政権か、シュレーダー氏をはずしたSPDとCDU・CSUとFDPの大連立政権以外に道はないと思っています。

原稿を書く側としても、早く決まってくれないと原稿の方向性を定めようがないので、たいへん困っております。

ところでミュンヘンは珍しい好天にめぐまれて、恒例のビール祭が盛り上がっています。人口130万人の町に、600万人が来るのです。英国人の保険ブローカー15人が、1リットル入りのビールのジョッキを、95杯からにしたという「武勇談」も耳にしました。ミュンヘンは世界最大の酔漢天国となっていますが、今年は選挙の記事などで仕事が忙しいため、行きません。